特別養護老人ホームとは?【介護の知識3】

香川介護求人センターTOP › お役立ち情報 › 特別養護老人ホームとは?【介護の知識3】

特別養護老人ホームの特徴とは?

特別養護老人ホームとは高齢者の老人ホームであり、介護施設の中では最も基本的な施設になります。
ここでは特養の施設形態についての特徴などについてご紹介していきます。

特養には主に2つの種類があります。それは従来型特養と新型特養です。従来型はその名の通り従来からある特養であり介護保険成立以前から運営しているところもあります。新型特養は比較的新しく建てられた特養になります。
この2つの違いはどのようなものがあるのでしょうか?


従来型特養の特徴

従来型特養の最大の特徴としては高齢者の人数が非常に多いというところです。
大きなところでは100以上の高齢者が在籍しており、居室は多床室(4人部屋)が多いです。高齢者は集団的な生活をしており、介護職から見てみれば細かいケアが難しいのが現状になります。
また、体力的にも負担が大きいといわれているのが従来型特養です。
トイレ誘導やおむつ交換、入浴介助などをしていきますが、高齢者の数が多いので、介護職員一人当たりの介護量が非常に多くなってしまうからです。

新型(ユニット型)特養の特徴

新型特養の最大の特徴としてはユニットケアというものがあります。
居室はすべて個室ですので、個人のプライバシー保護がなされています。利用者は10人ほどの少人数グループに分けられ1ユニットとして、施設内に複数のユニットが存在している施設になります。
そのため、スタッフが入居者に合わせたケアがしやすく、きめ細やかな介護が期待できるといえます。また、体力的にも従来型と比べると一人で担当する高齢者の数が少ないので、身体的な負担が少ないのが特徴です。
これまでの特養で受けられるサービスを、プライバシーを保ったうえで受けられるというのがユニット型特養(新型特養)の特徴です。


介護職員の勤務の仕方

介護職員の募集には正社員・契約社員・パート・派遣社員などの雇用形態があり、最近では夜勤専任や早番専任・遅番専任のスタッフを募集しているところもあります。
介護職として働く場合、24時間体制で高齢者を介護するので、勤務は遅番・早番・夜勤など複雑です。体調を崩しがちになるので、しっかりとした自己管理が求められます。特別養護老人ホームは入居者が生活する場ですから、介護職員の他にも日常生活を送るための手助けをするさまざまな職員がいます。


特養の1日のスケジュール【介護職員】

●日勤の場合
【8:30】出勤。夜勤者からの申し送り、1日の業務の流れを確認
【9:00】入浴介助スタート
【11:30】昼食に備えて、休んでいる利用者の離床介助を行う
【12:00】昼食。自力で摂取できない人の食事介助
【12:30】交代でスタッフ休憩。休憩に入らないスタッフは利用者の見守りをしながら記録の記入を行う
【13:30】レクリエーションや次の日の入浴準備など
【15:00】おやつ。自力で摂取することができない人の食事介助
【15:30】カンファレンスや個人が受け持っている仕事の処理
【16:30】夕食に備えて離床介助
【17:00】夕食。自力で摂取できない人の食事介助
【17:30】業務終了

●夜勤の場合
【17:00】出勤。日勤者からの申し送り
【17:30】夕食。自力で摂取できない人の食事介助
【18:00】口腔ケアや臥床介助
【19:00】おむつ交換や食器の片付け
【20:00】就前薬の服薬介助
【21:00】消灯、以降2時間おきに巡視や体交、おむつ交換を行なう
【5:00】朝食のための食堂準備
【6:00】起床。離床介助、整容
【7:00】朝食。自力で摂取できない人の食事介助
【8:00】利用者の見守りを行ないながら口腔ケアや記録の記入を行なう
【8:30】日勤者への申し送り
【9:00】業務終了

※上記は二交代制の夜勤のタイムスケジュール一例ですが、三交代制の場合は通常「準夜勤」と「深夜勤」というかたちで出勤時間が分けられます。準夜勤の場合は15時~0時まで勤務、深夜勤の場合は0時~9時まで勤務、というように実働8時間で働くことになりますが、業務内容は二交代制の場合と大きな違いはありません。


特別養護老人ホームの良さ

特別養護老人ホームは手厚い福利厚生が用意されていることが多いため、給料面や福利厚生を重視している人に向いています。また特別養護老人ホームではケアプラン作成の一連の流れを、現場で学ぶことが可能です。そのため、将来ケアマネージャーを目指している人にとっても、特別養護老人ホームは役立つ知識を学べる機会が多い施設であると言えます。
さらに研修や業務の中で、介護に関する知識や技術を学ぶ機会が多いことも大きな特徴です。介護職として常にステップアップを目指している人にとって、特別養護老人ホームで働く日々は、勉強させられることが数多くある刺激的な毎日となることでしょう。

 

●介護職として、特別養護老人ホームで働きたい方は

⇒こちらから

●介護職以外の特養のお仕事もあります!

⇒こちらから